QRコード決済の行方



6月よりQRコード決済の導入推進をしていきます。

現在の状況を整理すると、


ただし、注意が必要で、あくまでも対象事業者となったからと言って、セブンイレブンなどのコンビニ等大手量販店のバーコード決済が可能になっただけで、小規模事業者の静的な決済(※こちらを参照)には対象となっておらず、別途申し込みが必要です。

これはあくまでもうわさレベルですが、PayPayはお金をかけて導入推進を図ってきたわけで、それを今さら相乗りするような形で統一されてしまうと、PayPayとしてのメリットが失われてしまいます。

この統一規格の勧め甲斐の点から言えばちょっとぬか喜びですが、「まあ、しょうがない」です。
ただ、いずれは今現状の携帯電話の変遷から言えば、この先どうなるかはわかりません。

また、実はQRコード決済にも3種類あります。

1.電子マネー型の前払い入金型。

2.デビットカード的な即時決済型。

3.クレジッドカード的な後払い型。

実際にアプリを使っている方ならわかると思いますが、電子マネーのようにお金を銀行からチャージして使うタイプ。
もう一つはQRコード決済のアプリを経由して銀行から払うタイプ。
さらにもう一つは、クレジッドカードを登録してチャージまたは払うタイプ。

同じQRコード決済でもお金として出ていくタイミングが違います。もちろん、受け取る事業者も変わってきます。

共通して言える便利さとしては、「スマホさえあれば生きていける」です。

先日、とある花屋の社長さんが、電車で大阪に行く時に財布忘れてでかけちゃったんだそう。1泊2日でも、スマホだけですべてまかなえたという話。

例えばですよ、QRコード決済できる店が近くなかったとしても、

「ごめん、ちょっと小銭ないからもらってもいい?PayPayでお金払うからさ」

個人間でのお金のやり取りもできちゃうんですから。※職員間で実験済w

以前、ロンドンに住んでいた時に、バークレー銀行というイギリスでは大きな銀行の口座開設をした際、デビット機能のついたキャッシュカードを受け取りました。日本ではクレジッドカードに慣れていた人間にとっては、そのデビットカードで買い物ができる仕組みは非常に便利でした。滞在期間も、ポンドでもらう給料も決まっていた私は、その収支管理は徹底しなくてはならず、後払いは怖かったんです。

なぜ日本でデビットカードは普及しなかったんでしょう。今の銀行はここに致命的なミスがあったように感じます。きっとこれを普及しておけば、銀行としての今のQRコード決済への移行も相当スムーズであったでしょうに。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月31日08:24

会員と会議所職員の太いパイプ役



会議所には振興委員制度というものがございまして、
小規模事業者(及び会員)と商工会議所とのパイプ役として3名の方に毎年お願いしています。

広い人脈を持ち、この先も末永く自社を経営しようと志しているこのモチベーションの高い方々に、我々の活動を理解していただき、更には他の方に紹介していただく役割を担っています。議員さんとは違い、若手経営者にもお願いできます。

そう言った制度で今年はこの3名の方にお願いするのも2年目。

通常再任は妨げないんですが、当会議所はマックス2年としていて、これを機会に我々も意見をいただきながら会議所活動に活かしていくというこの制度は、この先持続的な運営を続けていく会議所にとって、定期的に変えることで少しずつ情報交換できる質と量のパイプを増やしていける良い制度だと思っています。

さて、下諏訪商工会議所及び小規模事業者支援において今年のテーマは、


事業承継

キャッシュレス及びIT等生産性向上

私は主にキャッシュレス決済を始めとした生産性向上を目的とした普及活動をメインに担っていきます。

経営指導員なんていう大それた肩書ついておりますが、下諏訪町にとっての優れた

表現者・・・難しいことをシンプルに、分かりやすく伝える
仲介者・・・人つなぎ

を目指しがんばります。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月30日08:03

クラウド会計とe-Taxの秘訣



昨日は、下諏訪青色申告会の総会でございました。

茅野より弥生会計等のソフトを扱っている(有)システムスリーさんと諏訪税務署さんを招いて、税務研修会も合わせて開催しました。

目的は、令和2年分の申告で青色申告控除65万死守!と業務効率向上!



上記の記事でも書きましたが、
テーマはクラウド会計ソフトである一定の知名度を得ている「やよいの青色申告オンライン」の導入と操作方法の説明、そして「e-Tax」のやり方をインターネット環境を使って具体的説明しました。

まずやよいの青色申告オンライン導入におけるポイントは、

1.パソコンが壊れてもデータを失うことなく、管理することができる
2.会計初級者向けに作られており、今までのパッケージ版を使っていた人は戸惑うかもしれない
3.インターネット環境に左右されるため、バリバリ打ち込んでいく人には向かない

(これは税務署の説明をメモるワタシ)

e-Taxにおけるポイントは、

1.やよいの青色申告オンラインからのデータをe-Taxソフトweb版で申告できる(ただし、難易度高め)
2.印刷しての申告は、65万控除には電子帳簿保存の手続きが必要
3.確定申告作成コーナーでのe-Taxは、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式(暫定)がある

→上記のそれぞれのポイントを勘案して、個人事業主で自力で申告をやっていく人の私のおすすめは、やよいの青色申告オンライン(もちろん手書きやエクセルでも)を使って、一度決算書を印刷して、再度確定申告作成コーナーで入力してID・パスワード方式での申告が少し手間ですが、パソコンや会計に苦手意識のある人には一番おすすめのやり方。合わせてマイナンバーカードも住民票とかもコンビニでゲットできるので、今は使わないにしろ取得を勧めます。

私が皆さんにできること、クラウド会計はやよいの青色申告オンラインfreeeの導入支援可能e-Taxのやり方も複数あるので、人それぞれに合った最適な申告方法を提案できます

下諏訪商工会議所でも、記帳代行等の担当者がやよいの青色申告オンラインによる申告を目指す支援体制をただ今整えております。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月29日10:28

やる気・情熱×できること×〇〇



この地域での割とうまく行っている創業者の共通点を探しています。

経営は、地域性、文化、時代という外部と経営者の性格、人間性、技術という内部というあらゆる要素が複雑に絡み合って、正解がない・・・と言いたいところですが、それでも答えを探しに冒険しています私です。

それがいっちばんわかりやすく表現するのがSWOT分析という一般的なやつなんですが、

SWOT分析(-ぶんせき、SWOT analysis)とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである

こんなんが適切に分析できたら苦労しないわな。。ていうか創業者とか小規模事業者になんかやらせても、誰に見せるのと。しかも、強弁にこれをやる!という人には効かなかったり。

だから、うまく行っている人の共通点を単純に探しています。

ある一人は、やる気と情熱があって、その分野での経験があって、目的地はもっと大きいことだけれども、あくまで今の立ち位置は手段に過ぎないことを明言しました。

またもう一人は、技術がこの地域で秀でて高く、需要がうまくハマり、そして新たな価値観の提案にもなっています。安定した仕事ぶりは、今後も無理しない経営と、地道な努力を感じさせます。

そしてこの二人の共通点は、共生であること。下諏訪に既存の業種を脅かさず、新たな顧客層を呼び込んでおり、共存できている点。

やっぱり今の地方には、「競合しないこと」って案外大事なんではないか?と思うんです。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月28日08:00

会員100%ではないジレンマ



会員さんまたは町内事業所に対して100%満足できるサービスを提供しています!と宣言できればどんなに楽かと思うことがあります。

商工会議所は会員さんまたは町内事業所に対して100%満足できるサービスを提供できる体制はありません。

もちろん守備範囲が広すぎるという技術的な問題があります。あるんですが、他にも理由があるんです。

まず1つ目は、あくまで事業支援の一環として行う都合上、それが他の方の仕事を著しく奪ってしまう行為はできません。それが税務等は法律で定められている場合もあります。

2つ目は、お客さんが望んでいることがやるべきこととは限らない。からです。

我々は行政の方向性をも勘案して事業をしている都合、行政の思惑も支援内容に入ってきます。

それがよく半官半民たる所以です。

ただ、良い面もあります。本人が望んでいること以外にも実はもっと大事なこともあって、会議所はそこに対して支援することがあります。

例えば、今進んでいる小規模事業者持続化補助金。
これは、経営計画を作る事業所は、経営がうまくいくということが統計で実証されているんです。だから国も、お金を出してあげながらも支援する。もちろん我々もそれに合わせて、力を入れて支援します。

仮にそういった統計的に証明されていないことだったとしても、子供のように強制的に学ぶ機会がない我々は、そういった学ぶ機会を定期的に作ることも大事なのです。今までは人口増加に合わせて事業を行っていれば、稼げる時代がありました。観光業界における問題点がこちらに記載されています。

この人口減少という逆風の世の中は、今までのやり方ではダメな時代になりました。我々自身も多少のストレスを持って学んでいく、それが結果的に成長につながり、経営を伸ばしていく、そういう機会を提供できる存在であれば嬉しいと思っています。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月27日19:31

我々は町医者



昨日の記事では、我々商工会議所職員はアクセサリーだ!と言いましたが、

もう一つの側面として、我々は下諏訪町事業所にとっての町医者だ。とも言えます。

ほんとに病気にかかる人を見るわけではありませんが、経営として何かあった時のかかりつけ医という使命もあります。

これは、すでに会員さんになっている方はもちろんのこと、会員さんではなくても、創業予定者であっても、どんな立場の人でもそれが事業を行う上での相談であればいつでも門戸を開いています。

ただですよ、お医者さんをイメージしていただくとわかりますが、とにかく多くの人を対応してさばきます。

どうしても受け身になってしまわざるを得ないわけです。期待して待っていてもコンサルタントのように運良く営業に来てくれるわけではありません。この部分はまた明日にでもご説明したいんですが、この部分が「会議所は何もしてくれない」という偏見を生む元になっているような気がしてなりません。

浅く広い対応になってしまうのも、町医者的な部分です。より専門的な内容は大きい病院に紹介したりすることがあります。我々も守備範囲が広すぎて、なかなか深く対応ができずもどかしく感じていますが、それも致し方なし・・・と思うこともあります。

ただ、そのかわりに、会議所の持つネットワークで代用します。それが町内業者かもしれないですし、銀行さんかもしれないし、他地域の商工会議所かもしれないし、中小企業診断士等の専門家かもしれません。これは、各会議所それぞれ独立性があるので、サービスに差があったりしますが、そう言った時に、少しでも負担を減らすための補助金があったり、無料の専門家派遣制度があったりします。

私も東京にいたときは、転職する際に使ったは基本的に民間の転職支援サービスでした。もし仮に私が東京にいて、事業を営んでいれば経営相談もコンサルティング会社にお願いしていたかもしれません。

でも、私もここ下諏訪商工会議所に35歳で入ることになったのは、ハローワーク経由でした。こういう都会ではない地域は、そういった公的機関しか選択肢がないんですよね。だって、民間はその分野での公益性はあっても、旨味があまりないから。会議所は公的機関ではないですが、それに近いものがあるのかな、と思います。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月24日08:00

我々はアクセサリー



先日、会議所の使い方セミナーを実施。
その後、自分の中でも「会議所の使い方かあ・・」とぐるぐるぐるといろいろ考えちゃいました。

会議所はどうあるべきか、それが自分でもしっかり認識していれば、身につけるべき武器もわかります。

でも、実は私が約4年前に会議所に入って、会議所は「アクセサリー」なんじゃないかと思ったことは今でも変わりません。

アクセサリー・・・

なんで?

と思うでしょうが、会議所の職員は会頭を始め会員さんのアクセサリーのように、身に付けると自慢できる、輝かせる、そんな存在であるべきと至ったのでございます。

もちろんなくてもいいんですよ。なくても皆さんなんとかなる。

でも、あるとより一層その人の魅力を引き出せる存在。

だって、会頭を始めとした議員さんは、支援を期待しているというより地域に貢献しようという想いを持って協力してくれていますから、我々は対等に話せる関係を目指すべきと。そのための自己啓発というか、話についていけるだけの素養はあったほうがいい。

頑張って稼いでいこうとする事業者には、まず後にも先にも基本は「傾聴」ですよ。答えはご本人が持っていたりするので、それを導いてあげる存在がファースト。

でも、すでに稼いでいる社長さんにとっては、「こいつはあんま話が面白くないな」とか、「話していて他に使えそうなネタないな」とか、社長にとって広い視野についていけるだけの情報を持っていないとなにか一緒にやる時に、高い時給の方々ですから、一緒にいる時間もったいな!ってなる気がするんです。

一緒にいて心地よい存在であるべきと。様々なイベントの際も、スムーズに進めてくれる存在、もちろんアクセサリーのごとく、その方の近くにいても恥ずかしくない存在でもあるべきと思っています。外見も、内面も。

だから「お付き合い」も時には必要なお仕事になるというか、こっちが地域のお仕事を頼みやすい関係づくりはこっちの都合でも必要だったりします。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月23日08:00

我々は騎士道


ウィキペディアによると、商工会議所とは、
商工会議所としての意見の公表・具申・建議、調査研究、証明・鑑定・検査、技術や技能の普及・検定、取引の仲介・あっせん、貿易振興などを行う。

商工会議所の起源は1599年のフランスのマルセイユに組織された商業会議所とされている。以来、各国に同種の経済団体が組織されているため、国内外における調整機関として役割を持つことが可能。その形態は大きく仏独系(強制加入)、英米系(任意加入)に分類される。

日本の商工会議所は1878年(明治11年)、東京、大阪、神戸の3箇所に商法会議所として設立されたのがはじまり。1892年(明治25年)15の商業会議所がその連合体として商業会議所連合会を結成、今日では商工会議所法に基づく認可法人の位置付けとなっている。

現在の形態の商工会議所は、1953年8月に制定された商工会議所法に基づいて運営されている。商工会議所青年部(YEG)や商工会議所女性会も商工会議所の一部として立ち上がっている。

日本においては幾たびかの制度改正が行われ、仏独系から現在の英米系の商工会議所として今日に至っている。簿記検定やご当地検定の主催など、様々な資格・検定試験を実施している。

日本の商工会議所数は515カ所(2016年(平成28年)4月現在)[1]。総会員数は125万(2015年(平成27年)3月現在)。
とあります。私は西洋で生まれた仕組みなので、騎士道精神で取り組む仕事かなと、勝手に解釈しています。

ちなみに騎士道とウェブサイトで調べると、

PROWESS優れた戦闘能力(fighting skills)
COURAGE勇気
HONESTY正直さ 高潔さ(no weaseling)
LOYALTY誠実“忠誠心”(true to your leaders and your friends)
GENEROSITY寛大さ(open handedness)
FAITH信念(commitment to ideals)
COURTESY礼儀正しさ、親切心(dignified and mannerly behavior)
FRANCHISE崇高な行い、統率力(noble behavior and leadership)
ということで、我々は愛を持って奉仕する仕事!という勝手な解釈をしています。

だから、収益とか目の前の利益ではなく、一人ひとりが崇高な精神を持って取り組むべきである!

と勝手な解釈をしています。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月22日08:39

クラウド会計とパッケージ版の判断



昨日の、青色申告特別控除65万維持を目指して・・・と関連がありますけども、小規模事業者にとっての会計分野での省力化、もしくは保険という意味で、クラウド会計はオプションの一つとして検討していただきたいと思います。

まず、今まで会計ソフトはパッケージ型のパソコンにインストールするタイプが主流でした。それが、クラウド会計と呼ばれるfreee、MFクラウド、やよいの青色申告オンライン、弥生会計オンラインと、データを自分の管理外へ置いておき、インターネットさえ繋がっていればどこからでもアクセスできる時代へとなりました。

これは何を意味するかというと、パソコンが壊れた、とか、誰かに仕分け見てもらいたいとか、いちいちパソコンを持ち歩く必要がないこと。また、WindowsなんちゃらとかApple OSなんちゃらとか、とにかくインターネットが見れればなんとかなる、スマホだって、タブレットだって大丈夫なんです。

そして、このクラウド版は今流行りのサブスクリプションってやつですよ!月額払えばいくらでも使えるっていう好調企業が最も取り入れている手法です。

でも、消費者側にだって案外メリットは有るんです。
まず今まで会計ソフトを買うのは軽い投資でした。パソコンもそう。だから、壊れただの、改元だのでイレギュラーなことが起きたときの出費がイタいんですよ。ケチって古いのを使い続けたりして、問題を先送ってしまうことになりかねない。

なので、クラウド版は、事業をする上での固定費となり、それを前提で計画も立てやすい。ハプニング予算なんて小規模事業者は本来設けないですもんね。

もうこの時代の流れとうまく付き合い、変化できるご自身を目指してまいりましょう。

ただ!パッケージ版を購入すべき人も中にはいます。

まず、インターネット環境は基本難しい人。さらに、会計ソフト専用のパソコンだよって言う人。別の用途がなければ、よっぽどのことがない限りパソコンも壊れないでしょうし。後は複数事業・複数の会社で、ファイルを分けて使いたいって言う人!これはクラウドじゃあできないですね。1アカウント1事業なので、複数契約しなきゃいけないですが、パッケージ版一つでそれができちゃいます。

というわけで、「やよいの青色申告オンライン」の導入について、下記お待ちしています。

  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月21日16:50

青色申告特別控除65万維持を目指して・・・


申告時期も過ぎ、もうしばらくは税務申告のことも考えなくていいかな、なんて思っている方も多いかと思いますが、ここで今一度準備できることはしていただけるように青色申告会の会員さんには周知お願いしようと思っています。

平成32年(令和2年)分の申告より従来の確定申告で青色申告特別控除は65万円→55万円になると予告されてから、月日が経ってきて、私どもの支援方法にもようやく目処が立ってきたように思います。

こちら↓

現時点で準備する「青色申告特別控除65万円を32(2020)年分の申告(翌年3/15申告締め切り)以降も維持する3つのやり方」
と題して、いくつかのやり方と、おすすめのやり方を整理します。

1.税務署に行って、ID・パスワード方式の申請をし、ウェブ上の作成コーナーでe-Taxをする。
向いている方:年間売上1000万以下で、手書きまたはやよいの青色申告等の安価な会計ソフトを使っている方。取引自体が少ない方。
メリット:マイナンバーカードを作らずに申告が可能。ネット環境さえ整っていれば一番シンプルで簡単なやり方。申告会場に決算書を持ち込んでの対応も可能。
デメリット:時限的な措置のため、いずれはマイナンバーカードによる申告になるかも!?会計ソフトで出力した情報を再度入力しなくてはいけない手間もある。また、税務署に一度は足を運ぶ必要も。

2.マイナンバーカードを作成して、ウェブ上の作成コーナーまたはe-Taxソフトウェブ版でe-Taxをする。
向いている方:比較的パソコンに明るく、今後もコンビニなどで住民票や戸籍謄本を取りたい方。若い方向け。
メリット:今後恒久的に使われるマイナンバーカードは、念の為持っておくと何かと便利。どんな会計ソフトを使っていても、柔軟に対応できる可能性あり。
デメリット:いくつものパスワードを管理しなくてはならず、管理が面倒な面もある。またICカードリーダーが必要。

3.控除対象となる会計ソフトを導入する。
向いている方:売上1000万以上で、取引が多くオフラインでも入力したい方。すでに控除対象となりそうな会計ソフトを使いこなしている方(弥生会計・freeeなど)。
メリット:マイナンバーカードを作らなくてもよく、インターネットに繋げる必要もないため、今までどおりの書面による申告が可能。
デメリット:控除対象の会計ソフトは最新のものが好ましく、比較的維持費がかかる。また控除認定されるための申請が事前に必要となるため手続きが面倒そう。

「今回e-Taxの申告支援を実施してみて思ったこと」
まだまだマイナンバーカードによる申告は、壁が高く、パソコンの操作等が分かる人が近くにいたほうが安心してできるんだろうと思います。またメールアドレスがあるとより便利だと感じました。よって、今のうちに税務署に行ってID・パスワード方式の申請をして、更にマイナンバーカードを作り、1と2どちらでも対応できるようにしておくことをおすすめします。もちろん比較的事業規模の大きいところは3に対応しても良いと思います。

という感じでのまとめを3月時点での確定申告でまとめてみました。。が!

見ないうちに税務署もどんどん情報発信されていて、変わった点もありそうです。

そこで、下諏訪青色申告会の研修会で最新の情報をゲットしていただきます。

当日は税務署の方も来て、ID・パスワード方式の申込みもできちゃうとか・・・
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月20日19:05