経営指導員を外れて



4/1付で商工会議所の経営指導員を外れた。
自分としては経営指導員のまま、マネージメントを目指して行きたかったんだけども、これはサラリーマン、しょうがない。
しかも、やはり会社の名前とかもそうですが、経営指導員というような特別な肩書が取れるって、なんとも寂しいというか、不安になる。
いよいよ自分自身のステータスをきっちりと作ることの大事さを感じたりする。

寝技師から打撃系が得意に、受け身から能動へ、防御から攻めへ、コンサルティングからプロジェクトマネジメントへ舵を切る。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2022年04月13日08:46

ちょっとおもしろい、ちょっと楽しい、ちょっと役に立つ



商工会議所のつながりで、とある大先輩に、

「100点を狙わずに合格点(80点?)を目指せばええんですわ。」

という言葉に救われました。

会議所の職員は、経営支援やイベント企画に対し、徹底的にできないジレンマを必ず抱えます。

利潤の追求ができないこともありますが、それだけの業務に没頭できないからです。

5段階評価で言えば、星4つを目指して、3以上になれば良いかな。

ちょっとおもしろい、ちょっと楽しい、ちょっと役に立つを目指して。  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2021年10月08日10:07

「実力主義」と「ヒーロー主義」



時々悩むときがあります。

実力主義とか、実績主義とか、言われていた時代もありました。今でも言われています。
多く結果を残す人ほど恩恵を受ける。それが一番だ、と。

独身時代の私であったら、「いやその通り。自分も結果を残せるようにがんばる」ってなっていたと思います。

でも、多様化する時代。ダイバーシティの時代。日本は多様化に加えて貧富の二極化も進んでいます。

私も外国人の妻がいて、子供を育ててると人より不自由を感じることが多々あります。自分で選んだし、自業自得だよ、と言われたらそのとおりなんです。

でもそれって、独身の人もいるし、ご自身が、もしくはご家族が障害を抱えている人もいるし、いろんな人います。

だから、それぞれが自分の実力に応じてがんばる、まさにそれが「ヒーロー主義」。会議所の職員であると別に自分の収入は増えないけど、得意分野を活かして他の職員よりがんばろうとするときがまさにそれ。

スパイダーマンだって、スーパーマンだって、スーパーパワーがあるからこそそれを活かす義務が生じ、その葛藤をよく描いています。ヒーローであることの恩恵がないから。「普通の生活送りたい!」って。

この2つの主義とうまく付き合っていかなくてはいけません。  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2021年01月26日11:29

表現する仕事



理解してほしいことを表現する

感情を表現する

デザインを表現する

経営を表現する

我々だけでなく、これからの時代、人それぞれ理解の仕方、立場の違い、能力の差などによって、相手への伝わり方が変わってきます。

時折耳にするのが、「伝えたはずなんだけど」とか「それやったんだけど」っていうことで相手に怒りを覚えるときがあります。

行政のやる事業は、とても魅力的なことでもお硬い文章や地味なデザインで、非常に残念に思うことがよくあります。しょうがないです、そういうやり方を学ぶ機会があるわけでもないし、継続性を考えると変えるということは大変なことです。まずは、最低でも漏れなく、抜かりなく伝えたことにすることが大前提なので。(でもちょっとはデザインの勉強したほうが良いんちゃうって思いますがw)

でも、実際は相手に「伝わってない」し、「わかってない」ときがよくあります。補助金とかについては特に。

それをうまく表現してあげること。
この先も、そしてこの先残っていくだろう仕事も、相手に「伝わる」「わかる」表現すること。

心に留めて。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年06月06日08:07

会員と会議所職員の太いパイプ役



会議所には振興委員制度というものがございまして、
小規模事業者(及び会員)と商工会議所とのパイプ役として3名の方に毎年お願いしています。

広い人脈を持ち、この先も末永く自社を経営しようと志しているこのモチベーションの高い方々に、我々の活動を理解していただき、更には他の方に紹介していただく役割を担っています。議員さんとは違い、若手経営者にもお願いできます。

そう言った制度で今年はこの3名の方にお願いするのも2年目。

通常再任は妨げないんですが、当会議所はマックス2年としていて、これを機会に我々も意見をいただきながら会議所活動に活かしていくというこの制度は、この先持続的な運営を続けていく会議所にとって、定期的に変えることで少しずつ情報交換できる質と量のパイプを増やしていける良い制度だと思っています。

さて、下諏訪商工会議所及び小規模事業者支援において今年のテーマは、


事業承継

キャッシュレス及びIT等生産性向上

私は主にキャッシュレス決済を始めとした生産性向上を目的とした普及活動をメインに担っていきます。

経営指導員なんていう大それた肩書ついておりますが、下諏訪町にとっての優れた

表現者・・・難しいことをシンプルに、分かりやすく伝える
仲介者・・・人つなぎ

を目指しがんばります。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月30日08:03

会員100%ではないジレンマ



会員さんまたは町内事業所に対して100%満足できるサービスを提供しています!と宣言できればどんなに楽かと思うことがあります。

商工会議所は会員さんまたは町内事業所に対して100%満足できるサービスを提供できる体制はありません。

もちろん守備範囲が広すぎるという技術的な問題があります。あるんですが、他にも理由があるんです。

まず1つ目は、あくまで事業支援の一環として行う都合上、それが他の方の仕事を著しく奪ってしまう行為はできません。それが税務等は法律で定められている場合もあります。

2つ目は、お客さんが望んでいることがやるべきこととは限らない。からです。

我々は行政の方向性をも勘案して事業をしている都合、行政の思惑も支援内容に入ってきます。

それがよく半官半民たる所以です。

ただ、良い面もあります。本人が望んでいること以外にも実はもっと大事なこともあって、会議所はそこに対して支援することがあります。

例えば、今進んでいる小規模事業者持続化補助金。
これは、経営計画を作る事業所は、経営がうまくいくということが統計で実証されているんです。だから国も、お金を出してあげながらも支援する。もちろん我々もそれに合わせて、力を入れて支援します。

仮にそういった統計的に証明されていないことだったとしても、子供のように強制的に学ぶ機会がない我々は、そういった学ぶ機会を定期的に作ることも大事なのです。今までは人口増加に合わせて事業を行っていれば、稼げる時代がありました。観光業界における問題点がこちらに記載されています。

この人口減少という逆風の世の中は、今までのやり方ではダメな時代になりました。我々自身も多少のストレスを持って学んでいく、それが結果的に成長につながり、経営を伸ばしていく、そういう機会を提供できる存在であれば嬉しいと思っています。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月27日19:31

我々は町医者



昨日の記事では、我々商工会議所職員はアクセサリーだ!と言いましたが、

もう一つの側面として、我々は下諏訪町事業所にとっての町医者だ。とも言えます。

ほんとに病気にかかる人を見るわけではありませんが、経営として何かあった時のかかりつけ医という使命もあります。

これは、すでに会員さんになっている方はもちろんのこと、会員さんではなくても、創業予定者であっても、どんな立場の人でもそれが事業を行う上での相談であればいつでも門戸を開いています。

ただですよ、お医者さんをイメージしていただくとわかりますが、とにかく多くの人を対応してさばきます。

どうしても受け身になってしまわざるを得ないわけです。期待して待っていてもコンサルタントのように運良く営業に来てくれるわけではありません。この部分はまた明日にでもご説明したいんですが、この部分が「会議所は何もしてくれない」という偏見を生む元になっているような気がしてなりません。

浅く広い対応になってしまうのも、町医者的な部分です。より専門的な内容は大きい病院に紹介したりすることがあります。我々も守備範囲が広すぎて、なかなか深く対応ができずもどかしく感じていますが、それも致し方なし・・・と思うこともあります。

ただ、そのかわりに、会議所の持つネットワークで代用します。それが町内業者かもしれないですし、銀行さんかもしれないし、他地域の商工会議所かもしれないし、中小企業診断士等の専門家かもしれません。これは、各会議所それぞれ独立性があるので、サービスに差があったりしますが、そう言った時に、少しでも負担を減らすための補助金があったり、無料の専門家派遣制度があったりします。

私も東京にいたときは、転職する際に使ったは基本的に民間の転職支援サービスでした。もし仮に私が東京にいて、事業を営んでいれば経営相談もコンサルティング会社にお願いしていたかもしれません。

でも、私もここ下諏訪商工会議所に35歳で入ることになったのは、ハローワーク経由でした。こういう都会ではない地域は、そういった公的機関しか選択肢がないんですよね。だって、民間はその分野での公益性はあっても、旨味があまりないから。会議所は公的機関ではないですが、それに近いものがあるのかな、と思います。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月24日08:00

我々はアクセサリー



先日、会議所の使い方セミナーを実施。
その後、自分の中でも「会議所の使い方かあ・・」とぐるぐるぐるといろいろ考えちゃいました。

会議所はどうあるべきか、それが自分でもしっかり認識していれば、身につけるべき武器もわかります。

でも、実は私が約4年前に会議所に入って、会議所は「アクセサリー」なんじゃないかと思ったことは今でも変わりません。

アクセサリー・・・

なんで?

と思うでしょうが、会議所の職員は会頭を始め会員さんのアクセサリーのように、身に付けると自慢できる、輝かせる、そんな存在であるべきと至ったのでございます。

もちろんなくてもいいんですよ。なくても皆さんなんとかなる。

でも、あるとより一層その人の魅力を引き出せる存在。

だって、会頭を始めとした議員さんは、支援を期待しているというより地域に貢献しようという想いを持って協力してくれていますから、我々は対等に話せる関係を目指すべきと。そのための自己啓発というか、話についていけるだけの素養はあったほうがいい。

頑張って稼いでいこうとする事業者には、まず後にも先にも基本は「傾聴」ですよ。答えはご本人が持っていたりするので、それを導いてあげる存在がファースト。

でも、すでに稼いでいる社長さんにとっては、「こいつはあんま話が面白くないな」とか、「話していて他に使えそうなネタないな」とか、社長にとって広い視野についていけるだけの情報を持っていないとなにか一緒にやる時に、高い時給の方々ですから、一緒にいる時間もったいな!ってなる気がするんです。

一緒にいて心地よい存在であるべきと。様々なイベントの際も、スムーズに進めてくれる存在、もちろんアクセサリーのごとく、その方の近くにいても恥ずかしくない存在でもあるべきと思っています。外見も、内面も。

だから「お付き合い」も時には必要なお仕事になるというか、こっちが地域のお仕事を頼みやすい関係づくりはこっちの都合でも必要だったりします。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月23日08:00

我々は騎士道


ウィキペディアによると、商工会議所とは、
商工会議所としての意見の公表・具申・建議、調査研究、証明・鑑定・検査、技術や技能の普及・検定、取引の仲介・あっせん、貿易振興などを行う。

商工会議所の起源は1599年のフランスのマルセイユに組織された商業会議所とされている。以来、各国に同種の経済団体が組織されているため、国内外における調整機関として役割を持つことが可能。その形態は大きく仏独系(強制加入)、英米系(任意加入)に分類される。

日本の商工会議所は1878年(明治11年)、東京、大阪、神戸の3箇所に商法会議所として設立されたのがはじまり。1892年(明治25年)15の商業会議所がその連合体として商業会議所連合会を結成、今日では商工会議所法に基づく認可法人の位置付けとなっている。

現在の形態の商工会議所は、1953年8月に制定された商工会議所法に基づいて運営されている。商工会議所青年部(YEG)や商工会議所女性会も商工会議所の一部として立ち上がっている。

日本においては幾たびかの制度改正が行われ、仏独系から現在の英米系の商工会議所として今日に至っている。簿記検定やご当地検定の主催など、様々な資格・検定試験を実施している。

日本の商工会議所数は515カ所(2016年(平成28年)4月現在)[1]。総会員数は125万(2015年(平成27年)3月現在)。
とあります。私は西洋で生まれた仕組みなので、騎士道精神で取り組む仕事かなと、勝手に解釈しています。

ちなみに騎士道とウェブサイトで調べると、

PROWESS優れた戦闘能力(fighting skills)
COURAGE勇気
HONESTY正直さ 高潔さ(no weaseling)
LOYALTY誠実“忠誠心”(true to your leaders and your friends)
GENEROSITY寛大さ(open handedness)
FAITH信念(commitment to ideals)
COURTESY礼儀正しさ、親切心(dignified and mannerly behavior)
FRANCHISE崇高な行い、統率力(noble behavior and leadership)
ということで、我々は愛を持って奉仕する仕事!という勝手な解釈をしています。

だから、収益とか目の前の利益ではなく、一人ひとりが崇高な精神を持って取り組むべきである!

と勝手な解釈をしています。
  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月22日08:39

持続化補助金は「取れてラッキー」ではなく。



小規模事業者持続化補助金の説明会と個別相談会でした。

この詳しい説明は、ところどころでわかりやすく説明しているので、ポイントと今後の流れについて。

【今後の流れ】
1.下諏訪商工会議所での申込み方法
「意思表明」してください。下諏訪商工会議所にて申し込み、またはメールで「やりたい!」と伝えていただきます。5/20ぐらいまでにお願いします。これがないと、いきなり持ってこられたものは、我々が目を通す暇なくそのまま提出になる可能性があります。

2.提出フォーマットのダウンロード
こちらから様式1、様式2、様式3をダウンロードし、作成を進めてください。
特に様式2の経営計画、様式3の補助事業に事業者による分析、想いが反映されますので、体裁等は気にせず書いてみてください。上述での意思表明時点で担当が支援に入ります。

3.提出
6/12が締切なので、6/7を目標に完成を目指します。

【ポイント】
これは私の個人的な意見ですが、というか、仮に補助金の可否を判断する側であった場合を想像するに、

方向性(テーマ×理解と発見)

1.補助事業の簡潔かつ網羅したテーマ
専門家がこの補助事業は良いかもしれない、と期待させるべきテーマ。それが凡庸であったり、変な装飾は嫌がるでしょう。例えば、売上を上げるには客数なのか、客単価なのか、回転率なのか、絞れているかが大事でしょう。
「スマホ対応のウェブサイト開発による購買層の拡大」とか、「重点的なチラシ販促による需要開拓」
私だったら「経営計画」より先に「補助事業」を見ます。

2.この人はわかってると思わせる内容
大抵の人は、これに使いたいまたはこれを機会にこうしたいとすでに目的があるケースが多いです。後はそれを経営計画に紐付けることができればいいだけ。申請者は自社をしっかり理解していて、どういう方向性を持っているかがしっかり示されている。定性的に表現できる人は多いんですが、それが客観的ではなかったり、その仮説の裏付けが取れていなかったりします。また定量的で問題点を追求できているか。これが苦手な人は多いでしょう。今回をきっかけに、発見または理解できればそれでいいと思います。

持続化補助金も5年前よりスタートしており、会議所も伴走者として量(採択数)より質(支援内容)が重視されるんではないかと思います。
なぜなら、無理に採択数を増やす支援をすればするほど、その後の支援も比例して浅く広くなってしまうからです。

私、昔スキーとかの専門店でバイトしていたことがありましたが、売るブランドによってバイトはボーナスを貰える仕組みでした。会社にとって利益率が違うんですね。その人の嗜好や相性があるのに、ボーナスを稼ごうとするあまりそれ関係なく一定の商品のみを販売してボーナス稼いでいる人がいましたが、私も10代でありながらそれは違うでしょ!と思っていました。やっぱりお客さんにとって適切な商品を紹介する、販売することが長い目で見て大事だと思っていました。

とにかく、「取れてラッキー」ではなく、これを機会に実力を身に着けてほしいです。長い目で見れば、私たちにとっても、申請者にとってもそれが大事。また、それが政府の狙いだとも思っています。  

Posted by 下諏訪商工会議所・ITコーディネータの森川. at 2019年05月15日09:17