我々は町医者
もう一つの側面として、我々は下諏訪町事業所にとっての町医者だ。とも言えます。
ほんとに病気にかかる人を見るわけではありませんが、経営として何かあった時のかかりつけ医という使命もあります。
これは、すでに会員さんになっている方はもちろんのこと、会員さんではなくても、創業予定者であっても、どんな立場の人でもそれが事業を行う上での相談であればいつでも門戸を開いています。
ただですよ、お医者さんをイメージしていただくとわかりますが、とにかく多くの人を対応してさばきます。
どうしても受け身になってしまわざるを得ないわけです。期待して待っていてもコンサルタントのように運良く営業に来てくれるわけではありません。この部分はまた明日にでもご説明したいんですが、この部分が「会議所は何もしてくれない」という偏見を生む元になっているような気がしてなりません。
浅く広い対応になってしまうのも、町医者的な部分です。より専門的な内容は大きい病院に紹介したりすることがあります。我々も守備範囲が広すぎて、なかなか深く対応ができずもどかしく感じていますが、それも致し方なし・・・と思うこともあります。
ただ、そのかわりに、会議所の持つネットワークで代用します。それが町内業者かもしれないですし、銀行さんかもしれないし、他地域の商工会議所かもしれないし、中小企業診断士等の専門家かもしれません。これは、各会議所それぞれ独立性があるので、サービスに差があったりしますが、そう言った時に、少しでも負担を減らすための補助金があったり、無料の専門家派遣制度があったりします。
私も東京にいたときは、転職する際に使ったは基本的に民間の転職支援サービスでした。もし仮に私が東京にいて、事業を営んでいれば経営相談もコンサルティング会社にお願いしていたかもしれません。
でも、私もここ下諏訪商工会議所に35歳で入ることになったのは、ハローワーク経由でした。こういう都会ではない地域は、そういった公的機関しか選択肢がないんですよね。だって、民間はその分野での公益性はあっても、旨味があまりないから。会議所は公的機関ではないですが、それに近いものがあるのかな、と思います。
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